「毎朝、職場の駐車場で車から降りるのが憂うつ」
「理学療法士は続けたい。でも、この職場にはもういたくない」
「夜中に『理学療法士 辞めたい 知恵袋』と検索してしまう」
そんなふうに感じているなら、この記事はあなたのために書きました。
先に言っておくと、私が辞めたのは「理学療法士」という仕事ではなく、「あの職場」です。資格を捨てた話ではありません。
私自身も2年目で限界を感じて転職しました。「3年は続けた方がいい」とよく言われるので、すごく悩みました。それでも、辞めてよかったと思っています。
回復期と外来のある大きめの病院から、整形外科の外来へ。訪問リハビリを兼任し、たまにデイケアの助っ人にも行く働き方になりました。
整形分野に専念できるようになり、入退院の書類業務からも解放されて、残業はほぼゼロに。家から5分圏内で通えるようになり、休日に勉強会へ行く気力が戻って、臨床スキルも伸びました。
この記事では、理学療法士が辞めたいと感じる理由、私が辞めてよかったこと、正直に大変だったこと、そして辞めていい人の判断基準を、実体験をもとに解説します。
読み終わる頃には、「今すぐ辞めるべきか、それとも準備から始めるべきか」を自分で判断できるようになります。もう「辞めたい」と「でも怖い」の間を行ったり来たりしなくて済みます。
いま辞めるかどうかで迷っている人は、ぜひ最後まで読んでください。
「辞めてよかった」は、勢いで辞めた人ではなく、順番を守って辞めた人の言葉です。
「辞めたい」と思うのは、甘えではありません
本題に入る前に、ひとつだけ伝えさせてください。
「辞めたい」と思うと、「患者さんに申し訳ない」「育ててくれた先輩に悪い」「自分が弱いだけかも」と、自分を責めてしまいがちです。私もそうでした。
でも、辞めたいと感じるのは、あなたが弱いからではありません。今の環境が合っていないという、大切なサインです。
ただし、眠れない・食欲がない・朝になると体が動かない、といった状態が続いているなら、転職の準備より先に、休むことや病院に相談することを優先してください。転職は、心と体が少し落ち着いてからでも遅くありません。
「辞めたい」と思えたのは、自分を守ろうとしている証拠です。
結論:辞めたいなら、まず「仕事」ではなく「職場」を疑う
先に結論からお伝えします。私は2年目で最初の職場を辞めましたが、辞めたことは後悔していません。変わったのは、次のようなことです。
| 辞める前 | 辞めた後 | |
|---|---|---|
| 分野 | 希望の整形外科になかなか行けない | 整形外科の外来に専念 |
| 書類 | 入退院のたびに評価・計画書・サマリー | 大半がなくなった |
| 残業 | 定時後に書類を処理するのが当たり前 | ほぼゼロ |
| 休み | シフト制・希望休は月3日 | 固定休 |
| 通勤 | ― | 家から5分圏内 |
| 勉強 | 休日は回復で精一杯 | 勉強会に行く気力が戻った |
この表を見て気づいたのは、私のストレスの正体が「リハビリそのもの」ではなく「リハビリ以外の部分」だったということです。
リハビリが嫌になったのか、リハビリ以外に疲れているのか。ここを切り分けないと、転職先を間違えます。
理学療法士が辞めたいと感じる4つの理由
私が辞めたいと感じた理由は、次の4つでした。あなたの「辞めたい」がどれに近いか、考えながら読んでみてください。
①残業と書類業務に追われる
前職では患者さんが入れ替わるたびに書類が積み上がり、定時後に残って処理するのが当たり前でした。単位を取ったうえで書類もこなすので、毎日が時間との戦いです。
②希望の分野に行けない
大きな病院では、希望の部署に行けるかどうかは空き次第です。私も「あと何年待てば整形に行けるんだろう」と考えながら働いていました。
「いつか希望部署に行けるかも」の”いつか”は、待っている間にも減り続けています。
③休みが合わず、生活の予定が立たない
回復期病院だったのでシフト制でした。当時付き合っていた彼女(現在の妻)は土日休みで、予定がなかなか合わない。その積み重ねが地味にストレスでした。
④頑張っても出世の道が見えない
前職は管理職が全て外部採用で、どれだけ頑張っても内部から上がる道がありませんでした。先が見えない場所で頑張り続けるのは、想像以上に消耗します。
あなたの「辞めたい」が別の理由なら、次の記事も参考にしてください。
→ 理学療法士の人間関係が辛い|2年目で転職した私の対処法5つ
実際に辞めてよかったこと5つ
①整形外科の外来に集中できた
毎日同じ疾患群に向き合うので、評価も治療も一回ごとに精度が上がっていく実感があります。「整形外科をきわめる」と決めた環境に入れたことが、一番大きな変化でした。
②入退院の書類業務から解放された
書類の大半がなくなり、残業はほぼゼロに。患者さんと向き合う時間に集中できるようになりました。
③休みが固定され、生活が安定した
予定が立てられるようになり、休日を「回復のための時間」ではなく「やりたいことをする時間」に使えるようになりました。
心の余裕は、休みの長さではなく、休みが読めるかどうかで決まります。
④勉強会に行く気力が戻り、スキルが伸びた
シフト制で希望休が月3日だった頃は、その貴重な休みを勉強会に使う気になれませんでした。今は休日に整形分野の勉強会へ行き、学んだことを翌週の臨床で試せています。
「勉強する気力がない」のは、意識が低いからではなく、環境に体力を吸い取られているからです。
⑤「自分で選んだ」という納得感がある
今の職場は規模が小さいぶん、任される範囲も評価の道筋も見えやすい。自分の軸で環境を選び直したという納得感が、いまのモチベーションになっています。
正直に話す、辞めて大変だったこと
良いことばかり書いても信用できないと思うので、正直に書きます。
私が一番大変だったのは、転職先に同い年の同期がいなかったことです。
新卒で入る病院なら、同じタイミングで入職した同期がいます。でも中途採用は、基本的に一人で入ります。仕事の小さな疑問や悩みを、気軽に話せる同年代の相手がいない。これは転職前には想像していなかった大変さでした。
これから転職する人は、見学のときに次の点も確認しておくと安心です。
- 同年代のスタッフがどれくらいいるか
- 中途で入った人がどうなじんでいるか
- 困ったときに相談できる先輩がいるか
転職で変わるのは条件だけではありません。「誰と働くか」も一緒に変わります。
見学で職場を見極めるポイントは、こちらの記事でまとめています。
辞めていい人・まだ辞めないほうがいい人
「辞めていいのかな」と迷ったら、次の3つの質問に答えてみてください。
- あと1年いれば、希望の分野に行ける見込みがあるか
- あと1年いれば、教えてくれる先輩や教育体制が手に入るか
- あと1年いれば、休みや残業などの働き方が変わる可能性があるか
1つでもYESなら、まだ残る価値があります。
3つともNOなら、環境を変えることを考えていいタイミングです。
私の場合は3つとも明確にNOでした。だから同じ1年を「整形分野を突き詰める1年」に使うことにしました。
1年目でも、3年目でも、5年目でも判断基準は同じ
「3年は続けるべき」とよく言われますが、3年という数字そのものに意味はありません。意味があるのは「その1年で何が変わるのか」だけです。
年数別の悩みは、次の記事で詳しく解説しています。
→ 理学療法士1年目で辞めたいのは甘え?現役PTが本音で解説
→ 理学療法士の転職は何年目がベスト?現役PTが年数別に解説
大事なのは何年いたかではなく、これから何を手に入れたいかです。
辞めたいのは「職場」?それとも「理学療法士」そのもの?
ここまで読んで、「職場を変えても解決しない気がする」と感じた人もいるかもしれません。
次のどちらに近いか、考えてみてください。
- 職場を変えれば解決しそう:残業、休み、分野、人間関係、出世の道など
- 仕事そのものを変えたい:患者さんと関わること自体がつらい、体力的に続けられない、など
前者なら、理学療法士のまま職場を変えるのが近道です。私もこちらでした。
後者なら、理学療法士の経験を活かせる別の道を調べてみてください。
資格を手放すのは、職場を変えてからでも遅くありません。
「辞めてよかった」と言うために必要な3つの条件
勢いで辞めれば、誰でも幸せになれるわけではありません。振り返ると、私には3つの条件がそろっていました。
条件①:辞める理由が明確だった
「希望分野で実力をつけたい」「休みを固定したい」「内部から出世する道がない」。感情ではなく、紙に書き出せるレベルまで言葉にできていました。
紙とペンを用意して、10分でいいので書き出してみてください。
もし理由がうまく書けなくても、自分を責めなくて大丈夫です。
辞める理由が書き出せないときは、「辞めたい」ではなく「休みたい」のサインかもしれません。
条件②:辞める前に次を決めていた
転職先を決めてから退職を切り出したので、収入が途切れる期間がありませんでした。貯金が減る焦りがないと、条件を冷静に比べられます。
先に辞めると、次の職場を”選ぶ”のではなく”すがる”ことになります。
条件③:エージェントで視野を広げていた
2年目の転職では、転職エージェントを使って、自分では知らなかった求人や職場の内部情報を確認しながら進めました。
その後、4年目にはレバウェルリハビリにも登録しています。登録フォームの入力項目は8つだけで、今の職場を書く欄はありませんでした。「登録したら職場にバレないか」と不安な人には、ここは安心できるポイントだと思います。
担当者は落ち着いていて丁寧でした。ただ、提案されたのは訪問リハビリやデイケアが中心で、私が希望していた整形外科の外来とはズレていました。今の職場の条件を上回る求人がなかったので、私は転職していません。
訪問・デイケアなど介護保険分野を考えている人には合いやすいエージェントです。
エージェントは「転職させる人」ではなく「自分の相場を知るための情報源」として使うと、失敗しにくくなります。
\ 入力は8項目だけ・無料 /
※ 登録後の相談だけでもOK。しつこい連絡が不安な方は「LINEのみ希望」と伝えれば大丈夫です。
実際に登録して分かったことは、こちらで詳しくレビューしています。
→ 理学療法士の転職サイトおすすめ3選【2026年・実体験】
辞めて後悔する人の3つのパターン
①感情のピークで辞表を出す
先輩に強く言われた日、インシデントを起こした日。その直後の決断は後悔しやすいです。一晩寝ても同じ気持ちか、確かめてからでも遅くありません。
辞表は、一番つらい日ではなく、一番冷静な日に出すものです。
②辞めることが目的になっている
逃げたいと思うのは、自然なことです。ただ、「どこで何をしたいか」が決まっていないと、次の職場でも同じ悩みを繰り返しやすくなります。逃げるのと一緒に、次の行き先も決めておきましょう。
③情報収集をしないまま動く
求人票の条件だけで決めると、人間関係や残業の実態でギャップが生まれます。見学に行く、知り合いに聞く、エージェントに確認する。最低でも1つはやってから決めましょう。
今日からできる3つのアクション
- 紙に「辞めたい理由」と「次の職場で譲れない条件」を書き出す(10分)
- 転職サイト・エージェントに1〜2社登録して、自分の分野の求人を見てみる(30分)
- 気になる職場があれば、見学を申し込む
いきなり辞表を書く必要はありません。3つとも、今の職場にいながらできることです。
退職の伝え方に悩んでいる人は、こちらを参考にしてください。
→ 理学療法士の退職の切り出し方|言い出せない人へ5ステップ
よくある質問
Q. 2年目で辞めると、転職で不利になりますか?
私の場合、面接で年数を責められた記憶はほとんどありません。困ったのは「なぜ辞めたのか」をうまく説明できないことでした。年数より、辞める理由と次にやりたいことを説明できるかが大切です。
Q. 辞めたいと、上司にどう伝えればいいですか?
転職先が決まってから、直属の上司に1対1で伝えるのがおすすめです。私も次を決めてから切り出しました。具体的な手順は「退職の切り出し方」の記事で解説しています。
Q. 知恵袋や2chの意見は、どこまで信じていいですか?
匿名の声は本音が聞ける反面、極端な体験が集まりやすいです。参考にするなら、「どんな職場で、なぜ辞めて、その後どうなったか」まで書いてある声を選びましょう。最後は、自分の条件に当てはめて判断することが大切です。
👉 あわせて読みたい:理学療法士の転職サイトは複数登録すべき5つのメリット
まとめ:「辞めてよかった」は、準備した人だけが言える言葉
私が「辞めてよかった」と言えるのは、理由を明確にし、次を決め、情報を集めてから動いたからです。逆に、この順番を飛ばして辞めた同期は、1年以内にまた転職先を探していました。
同い年の同期がいない大変さはありましたが、それでも辞めたことは後悔していません。
いま辞めたいと悩んでいるなら、順番さえ間違えなければ環境は変えられます。焦らなくて大丈夫です。
そしてもうひとつ。私は現場で働きながら、ブログで発信する道も選びました。転職で悩んだ経験も、調べたことも、そのまま記事という資産になります。職場に頼らない収入の柱を持つと、「いざとなれば辞められる」という心の余裕が生まれます。
おすすめの副業はブログです。
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