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理学療法士の転職失敗は人間関係|見学で見抜く5つの視点

「せっかく転職したのに、前より人間関係がしんどい」

「見学では優しそうだったのに、入ってみたら空気が重い」

「もう失敗したくない。でも、何を見れば分かるの?」

私は2年目で限界を感じて転職しました。
残業が多く、希望の部署にいつ行けるかも分からず、管理職の多くが外部採用で先が見えなかったからです。

今は整形外科の外来に専念でき、入退院書類からも解放されました。
残業はほぼゼロ、職場は家から5分圏内。勉強会に行く気力まで戻ってきました。

ただ、正直に書きます。
給与や残業といった「条件」は求人票と面接で確認できましたが、職場の人間関係だけは、見学だけでは読み切れませんでした。

たとえば、始業前の準備や掃除。暗黙の了解で、30分前集合が当たり前という職場は珍しくありません。
友人の職場には、「やる気を見せるため」に1時間前から来ている人もいるそうです。

こうした空気は、求人票にも面接にも一切出てきません。

この記事では、転職で失敗しないために見学時に必ず確認したい5つの視点を、私と友人の実体験を交えて解説します。

読み終わる頃には、「なんとなく良さそう」という曖昧な感覚ではなく、自分の目でその職場を判定できる5つの基準が手に入ります。

求人票の条件は、入る前に確認できます。でも職場の空気は、辞めるまで変えられません。

次の職場だけは絶対に外したくない人は、ぜひ最後まで読んでください。

目次

結論|見学で見抜く5つの視点

  1. 見学時の雰囲気は穏やかか
  2. 高圧的な人はいないか
  3. 始業・終業時間は守られているか
  4. スタッフの年齢層はどうか
  5. 給料が相場より高すぎないか

この5つの視点がとても大切です。私や友人の実体験をもとに、それぞれ解説していきます。

なぜ「人間関係の失敗」だけは求人票で防げないのか

結論から言うと、人間関係だけは求人票に書かれていないからです。

理由はシンプルで、人間関係は数字にならないからです。
給料も、残業時間も、年間休日も、すべて数字で書いてあります。数字は比較できますし、あとから「話が違う」と指摘することもできます。

ですが、「始業30分前に来るのが当たり前かどうか」を数字で書いている求人票を、私は見たことがありません。
書かれていたとしても「アットホームな職場です」「風通しの良い環境です」といった一文だけ。この一文から、実際の空気を読み取ることは不可能です。

私自身の転職でも、そうでした。
残業がほぼゼロであること、家から5分圏内であること、整形外科の外来に専念できること。この3つは求人票と面接で確認でき、実際にその通りでした。

一方で、朝どのくらい前から人が集まっているのか、スタッフ同士がどんな距離感で話しているのか。こうしたことは、入るまで分かりませんでした。

だからこそ、見学が必要です。
見学は、数字にならない情報を自分の目で確かめられる、たった一度の機会です。

条件は、入る前に交渉できます。でも、合わない人間関係は交渉できません。

見学で見抜く5つの視点

見学時の雰囲気は穏やかか|見るべきは「スタッフ同士の会話」

見学で見るべきは、患者さんへの態度ではありません。
スタッフ同士のやり取りです。

理由は、見学者や患者さんに向ける顔は、誰でも「よそ行き」になるからです。

しかも医療職は、接遇の訓練を受けています。外向きの対応が丁寧なのは、ある意味で当たり前。それを見て「感じの良い職場だ」と判断するのは、危険です。

素が出るのは、スタッフ同士の会話です。
そこにしか、あなたが毎日過ごすことになる空気は表れません。

具体的には、次の3つの場面を意識して見てみてください。

1つ目は、申し送りやカンファレンスの場面です。
発言しているのが特定の人だけになっていないか。若手が意見を言ったとき、周りがどう反応するか。ここに上下関係の質が出ます。

2つ目は、後輩が先輩に質問しに行く場面です。
声をかけるまでに躊躇していないか。質問された側が、手を止めて向き合っているか。「今いいですか」の一言が自然に出る職場は、入ってからも困りません。

3つ目は、スタッフルームや休憩スペースです。
可能なら、少しだけでも覗かせてもらってください。会話があるか、全員が黙ってスマホを見ているか。どちらが良い悪いではなく、自分がその空気の中で休憩できるかを想像してみることが大切です。

雰囲気は、数値化できません。
ですが、「質問しやすそうか」という一点に絞れば、判断はぐっとしやすくなります。

質問できるかどうかは、そのまま成長速度に直結します。
特に転職直後は、分からないことだらけです。聞けない職場では、覚えるのに人の何倍も時間がかかります。

見学で見るべきは、あなたに向けられた笑顔ではありません。スタッフ同士が交わす、何気ない一言です。

高圧的な人はいないか|1人いるだけで空気は変わる

見学では、「高圧的な人がいないか」を必ず確認してください。
全員が良い人である必要はありませんが、これだけは別枠で見るべき項目です。

理由は、たった1人の存在が、その場にいる全員の振る舞いを決めてしまうからです。

高圧的な人が1人いる職場では、他のスタッフもその人の顔色をうかがいながら動くようになります。
分からないことがあっても聞きに行けない。ミスの報告が遅れる。結果として、職場全体の空気が重くなります。

実は私も、転職した先で経験しました。

他職種のスタッフの中に、一人そういう方がいたのです。
ミスをすると、周りに人がいる場所で大声で指摘される。こちらから話しかけても、返事がなく無視される。

見学のときには、まったく分かりませんでした。
気づいたのは、入職してしばらく経ってからです。

解決できたのは、上司に相談したからでした。
話を聞いた上司が、その人に直接話をしてくれたのです。私が間に立って対峙する必要はありませんでした。

(その後、その方は別の職場へ転職していきました)

この経験から言えるのは、高圧的な人がいるかどうかと同じくらい、「相談できる上司がいるかどうか」が重要だということです。

高圧的な人は、残念ながらどの職場にも一定数います。
完全にゼロの職場を探すのは、現実的ではありません。だからこそ、そういう人が現れたときに間に入ってくれる人がいるかどうかが、分かれ目になります。

見学中は、こんな瞬間がないか意識してみてください。

  • 誰かが話し始めると、周りの会話が止まる
  • 特定の人が通ると、スタッフの姿勢や表情が変わる
  • 質問しに行く相手が、いつも同じ人に偏っている

こうした反応があれば、その人が職場の空気を作っています。

高圧的な人がいない職場を探すより、相談できる上司がいる職場を探すほうが確実です。

始業・終業時間は守られているか|暗黙の30分前集合を見抜く

見学では、始業前と終業後の光景を必ず見てください。
可能であれば、約束の時間より少し早めに到着して、建物の外から様子をうかがうのがおすすめです。中に入ってしまうと、見えるのは「見学者向けの職場」だけになります。

理由は、就業規則に書かれた時間と、実際に人が動いている時間は別物だからです。

求人票には「始業9時」と書いてあります。
ですが、実際に何時から人が集まっているのかは、そこには書かれていません。始業30分前に来るのが暗黙の了解になっている職場は、珍しくないのです。

そしてこの30分は、給料の出ない30分です。
たとえば年間240日勤務するとして、1日30分なら年間120時間。おおよそ勤務日15日分の時間が、無給で消えていく計算になります。

友人の職場には、1時間前から来ている人がいるそうです。
何か仕事をしているわけではありません。先輩に気に入られるために、早く来ているのだといいます。

部活ではなく、ビジネスです。
限られた時間で成果を出すために合理的に動く。それができない職場は、朝の30分以外の場面でも、どこかで無理を強いてくる可能性があります。

では、見学でどう確認すればいいのか。
案内してくれた方に、こう聞いてみてください。

「みなさん、何時ごろから集まっていますか?」

聞き方がポイントです。
「何時に出勤していますか?」と聞くと、就業規則どおりの答えが返ってきます。「何時ごろから集まりますか?」と聞けば、実態のほうが出てきます。

ここで少し間が空いたり、「まあ、早めに来る人もいますね」といった曖昧な答えが返ってきたら、暗黙の集合時間があると考えていいでしょう。

終業側も同じです。
定時を過ぎて、何分でスタッフルームの人が減るか。定時に帰る人が一人もいない職場は、帰りにくい空気があるということです。

部活ではなく、仕事です。早く来ることが評価される職場は、成果以外のもので人を測っています。

スタッフの年齢層|若手ばかりの職場が意味すること

見学では、働いているスタッフの年齢層を必ず確認してください。
特に、若手に極端に偏っている職場は注意が必要です。

理由は2つあります。

1つ目は、定着率が低い可能性があること。
中堅やベテランが見当たらないということは、その年代の人が残っていないということです。なぜ残らなかったのか、その理由が職場側にある可能性を疑うべきです。

2つ目は、トラブルが起きたときに仲裁できる人がいないこと。
これは意外と見落とされがちですが、実務では大きな差になります。

先ほど、私が上司に相談して解決できた話を書きました。
あれは、間に入ってくれる上司がいたから成立した話です。もし相談相手が自分と年齢の近い人しかいなかったら、どうなっていたか分かりません。

友人から聞いた話ですが、医療職には一定数、謎に詰めてくる人がいるそうです。
そういう相手に困って上司に相談しても、その上司が自分と年齢の近い人だと、詰めてくる相手に何も言えなかったり、そのまま放置されたりすることがあったといいます。

クレーム対応でも同じです。間に入って収めてくれる人がいるかどうかで、心理的な負担はまったく変わります。

とはいえ、上の年代が厚ければ良いという話でもありません。
私は2つの職場で、正反対のパターンを経験しました。

最初に勤めた病院は、管理職に外部採用の方が多い職場でした。
中で経験を積んでも、その先のポストには外から来た人が座る。頑張りが役職につながる実感が持てず、これは転職を決めた理由の一つになりました。

一方、今の職場は環境そのものはとても良いのですが、上のポストが埋まっていて動きません。
働きやすさに不満はありませんが、昇進という意味では余地が少ないのが正直なところです。

つまり、年齢層から読み取れるリスクは3つあります。

  • 若手ばかり → 相談できる人がいない/定着していない可能性
  • 上が外部採用中心 → 中で頑張っても役職につながりにくい
  • 上が詰まっている → 環境は安定しているが昇進の余地が少ない

どれを許容できるかは、自分が何を優先するかで決まります。
大切なのは、見学の時点でどのタイプの職場なのかを把握しておくことです。

年齢層は、その職場に人が定着しているかどうかを映す鏡です。

給料が相場より高すぎないか|高給には必ず理由がある

求人票の給料が相場より明らかに高いとき、素直に喜んではいけません。
いったん立ち止まって、その理由を考えてください。

なぜなら、相場より高い給料の裏には、サービス残業が隠れている可能性が高いからです。

考えてみれば当然の話です。
経営する側からすれば、人件費は安く抑えたいのが本音です。それでも相場より高く出しているということは、その金額を出さないと人が集まらない、あるいは辞めてしまう理由がある、ということになります。

そしてその理由でいちばん多いのが、労働時間です。

実は、私の前の職場がまさにそうでした。

当時、理学療法士の初任給の相場は22万円ほど。
そんな中、私の職場は26万円でした。4万円も高い。就職した当初は、条件の良い職場に入れたと思っていました。

ですが、残業には申請が必要で、その申請がなかなか通らないのです。
つまり、働いた時間の一部は給料に反映されていませんでした。

ここで、時給に割り戻して考えてみます。

所定労働時間を月160時間とすると、相場の22万円の職場は時給1,375円です。
一方、私の26万円は、160時間ちょうどで働けていれば時給1,625円。たしかに高い。

では、サービス残業が何時間あれば逆転するのか。

26万円 ÷ 1,375円 = 約189時間

つまり、月29時間を超えるサービス残業があった時点で、相場どおりの22万円の職場より時給は低くなります。
月29時間は、1日あたり1時間半ほど。決して珍しい数字ではありません。

4万円という差は、この計算をした瞬間に消えました。

訪問リハビリの求人も、同じ視点で見る必要があります。
給料が高めに設定されていることが多いのですが、その裏には件数ノルマや移動時間の負担があります。移動中は算定できませんから、その時間をどう扱うかは職場によって大きく違います。

高い給料そのものが悪いわけではありません。
負担が大きい分、正当に高いだけかもしれません。問題なのは、その理由を確認しないまま入職してしまうことです。

だから、求人票を見るときは月給ではなく時給で考えてください。

月給 ÷(所定労働時間 + 実際の残業時間)= 本当の時給

この計算をするために、面接や見学で必ず確認すべきことが2つあります。
月の残業時間の平均と、その残業がきちんと申請できているかどうかです。

特に後者が重要です。
「残業代は出ます」と言われても、申請が通らなければ意味がありません。私の前職がまさにそうでした。

高い給料は、我慢料かもしれません。求人票の月給は、必ず時給に割り戻して考えてください。

見学当日に必ず聞くべき3つの質問

ここまで「見るべきポイント」を紹介してきましたが、見学は見るだけの場ではありません。
聞くべきことを聞いてこそ、意味があります。

理由は、見学で使える時間があまりに短いからです。

多くの場合、見学は1時間前後。その間に見られるのは、職場の一部分だけです。
しかも、あなたが来ることは事前に伝わっています。見える範囲は、ある程度整えられていると考えるべきでしょう。

だからこそ、短い時間で核心に触れる質問を用意しておく必要があります。
私がおすすめするのは、次の3つです。

質問1:直近1年で、退職された方はいますか?

定着率を確認する質問です。
人数だけでなく、可能であれば理由も聞いてみてください。「結婚や出産で」「引っ越しで」といった答えなら自然です。一方で、言葉を濁されたり、「いろいろありまして」で終わったりする場合は、注意が必要です。

質問2:新しく入った方の指導は、どなたが担当されますか?

教育体制と、相談先の有無を確認する質問です。
「担当者を決めている」と即答できる職場は、新人を受け入れる準備ができています。「みんなで見ています」という答えは一見良さそうですが、裏を返せば誰も責任を持っていない可能性もあります。

質問3:残業は月にどのくらいで、申請はどのように行っていますか?

先ほどの給料の話に直結する質問です。
時間だけでなく、申請方法まで一緒に聞くのがポイントです。「タイムカードで自動的に」と答える職場と、「各自で申告してもらっています」と答える職場では、実態が違ってくる可能性があります。

聞き方には少しだけ気を配ってください。
詰問のように聞こえると、印象が悪くなります。「参考までにお伺いしたいのですが」と一言添えるだけで、ぐっと自然になります。

そして、答えの内容と同じくらい大切なのが、答え方です。
すぐに具体的な数字が出てくるのか。一瞬考え込むのか。目線が泳ぐのか。ここに、言葉になっていない情報が表れます。

質問への答えより、答えるまでの「間」を見てください。

まとめ|見学は必ず行く。日程調整は転職エージェントに任せる

最後に、5つの視点をもう一度整理します。

  1. 見学時の雰囲気は穏やかか(見るのはスタッフ同士の会話)
  2. 高圧的な人はいないか(それ以上に、相談できる上司がいるか)
  3. 始業・終業時間は守られているか(暗黙の集合時間はないか)
  4. スタッフの年齢層はどうか(若手ばかり/上が詰まっている)
  5. 給料が相場より高すぎないか(月給ではなく時給で考える)

この5つは、すべて見学に行かなければ確認できません。
逆に言えば、見学さえ行けば、そのほとんどが分かります。

そして、もし見学を断られたら。
それも立派な判断材料です。見せられない何かがある、と受け取っていいと思います。

とはいえ、在職中の転職活動で最大のハードルになるのが、この見学の日程調整です。

平日の日中に電話をかけ、先方の都合を聞き、自分の勤務を調整する。
複数の職場を比較しようとすれば、この作業が候補の数だけ発生します。仕事をしながらこれをやり切るのは、正直かなりしんどいです。

ここは、転職エージェントに任せてしまうのが現実的です。
日程調整の代行は、エージェントの基本的なサービスに含まれています。

私自身は4年目のときに、レバウェルリハビリに登録しました。

正直にお伝えすると、私はここを経由して転職はしていません。
当時は今の職場の条件が悪くなかったので、大幅に年収が上がらない限り動く気がなかったからです。実際に提案されたのは訪問リハビリやデイケアが中心で、希望していた整形外科の外来とはズレていました。

ですから、「非公開求人が多い」「年収が上がる」といった評判については、私自身は確認できていません。そこは正直に書いておきます。

一方で、登録して分かった良い点もあります。

登録フォームの入力項目は、8つだけでした。
資格の種類、希望する求人、転職を考えている時期、郵便番号、氏名、生年月日、電話番号、メールアドレス。それだけです。

そして、現在の職場を入力する欄はありませんでした。
「登録したら今の職場にバレるのでは」と不安な方は多いと思いますが、少なくとも登録の時点で職場名を書かされることはありません。

担当してくださったのは30代くらいの男性の方で、対応は落ち着いていて丁寧でした。
介護保険分野(訪問・デイケア)の求人に強い印象です。逆に、急性期や回復期といった医療保険分野を希望するなら、他社のほうが選択肢は多いかもしれません。

在職中で日程調整に手が回らない方は、登録だけでもしておくと動きやすくなります。

より詳しい登録の流れや、実際に届いた求人の内容はレバウェルリハビリの評判|現役PTが正直レビューにまとめています。

ここまで、職場を見極める方法を書いてきました。

ただ、どれだけ慎重に選んでも、職場は自分では動かせない部分が残ります。
上のポストが空くかどうか、誰が入ってくるか、経営方針が変わるかどうか。すべて他人が決めることです。

だからこそ私は、職場に依存しない収入を並行して作ることにしました。
転職と同じ時期に始めたのがブログです。

理学療法士の仕事を続けながらでも、少しずつ育てていけます。
そして何より、「ここを辞めても大丈夫」という状態を作れることが、いちばん精神的に楽になりました。

詳しくは理学療法士の副業はブログがおすすめな5つの理由で解説しています。

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この記事を書いた人

アラサーの理学療法士。
妻と子どもの3人暮らし。

ブログ歴4年。
転職成功で21時サビ残→毎日定時退社。
苦労して取った国家資格を活かしながら、
高収入でゆとりのある暮らしを模索中。
筋トレ、野球が好きです。

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