「転職したいけど、動くなら今なのか分からない」
「求人サイトを見ても、いいと思える求人が全然ない」
「もう少し様子を見てからでもいいかな」
そんなふうに迷っていませんか。
私自身も2年目で限界を感じて転職しました。回復期と外来のある大きめの病院から、整形外科の外来クリニックへ。結果として整形外科分野に専念できるようになり、入退院時の書類地獄からも解放されました。残業はほぼゼロになり、休みが固定になったことで勉強会に行く気力も戻ってきています。スキルは転職前より確実に伸びました。
ただ、正直に言うと、当時の私は「時期」をまったく意識していませんでした。動きたいと思った瞬間に動いただけです。あとから求人が出る仕組みを知って、狙って動いていればもっと選べたな、と思っています。
この記事では、理学療法士の転職に9〜11月が向いている理由を、求人が出る仕組みそのものから解説します。
読み終わる頃には、自分がいつ動くべきかがカレンダー単位ではっきりします。「いい求人がない」と言いながら1年が過ぎていく、あの状態から抜け出せます。
転職したい気持ちはあるのに、動くきっかけがつかめていない人は、ぜひ最後まで読んでください。
求人は「ある」か「ない」かではありません。「出る時期」があります。
【結論】情報収集は9月、応募は10〜11月
先に結論からお伝えします。
| 9月 | 情報収集とエージェント登録。求人が出始める |
| 10〜11月 | 4月入職枠の求人が最も多い。ここで応募 |
| 12月 | 冬季賞与を受け取ってから退職の意思を伝える |
| 1〜3月 | 引き継ぎと有休消化 |
| 4月 | 新しい職場でスタート |
もちろん、心身が限界に来ているなら時期を待つ必要はありません。今すぐ動いてください。
ただ「いつか転職したい」という段階なら、9月から動き始めるのが最も選択肢が多くなります。
「動くなら今」と言われても、正直ピンとこないですよね
転職系の記事を読むと、どこにも「早く動いたほうがいい」と書いてあります。
でも、今の職場で毎日単位をこなしながら、患者さんの記録を書いて、勉強会の資料も作って。そのうえで転職活動というのは、正直しんどいですよね。
しかも求人サイトを開いても、ピンとくる求人がない。通勤圏内で、希望分野で、給料も今より良くて。そんな求人はなかなか出てきません。
だから「今はタイミングじゃないな」と思って閉じる。3ヶ月後にまた開いて、やっぱりないから閉じる。私も転職を考え始めてから実際に動くまで、この往復をかなり繰り返しました。
でも、あれは意志が弱かったからではありませんでした。単に、求人が少ない時期に見ていただけです。
転職の時期で損をする人は、求人が出る仕組みを知らない
ここが一番お伝えしたいことです。
理学療法士の求人は、年間で均等に出るわけではありません。医療機関や施設が採用計画を立てるタイミングと、職員が辞めるタイミングに、はっきりした偏りがあります。
具体的には、求人が多いのは3〜4月と9〜10月です。逆に、5〜7月や1〜2月は落ち込みます。
つまり、6月に求人サイトを開いて「いい求人がない」と感じたのは、あなたの希望が高すぎたからではありません。その時期は本当に少ないのです。
そして多くの人が、この偏りを知らないまま「求人がない」を「転職できない」と受け取ってしまいます。
転職に必要なのは行動力ではありません。求人が出る時期に、そこにいることです。
9〜11月に求人が増える3つの理由
理由①:4月入職の枠が、この時期に一斉に出る
医療機関や施設の多くは、4月を年度の始まりとして人員計画を立てます。
新卒の採用枠が固まり、次に「中途で何人採るか」が決まる。その求人が世に出るのが、だいたい9〜11月です。
つまり、4月入職を狙うなら、募集を見つけられるのはこの時期しかありません。年明けに探し始めると、いい枠はもう埋まっています。
私の職場でも、中途採用の話が動くのは秋でした。冬に入ってから「今から探します」という人が来ても、枠が残っていないことのほうが多いです。
理由②:冬の賞与後に辞める人の穴埋め求人が出る
これが、意外と知られていない仕組みです。
12月に冬季賞与が出ます。多くの人は、賞与を受け取ってから辞めます。当然ですよね。あと1ヶ月で数十万円が入るなら、それを待ってから動きます。
ということは、退職の意思を上司に伝えるのは9〜10月あたりになります。就業規則で「退職は1〜3ヶ月前に申し出ること」と決まっているところが多いので、逆算するとそのタイミングです。
施設側は、その申し出を受けて欠員を見込みます。そして先に求人を出します。実際に辞めるのは12月や3月でも、募集は秋のうちに始まるわけです。
だから9〜11月は、「4月入職の計画枠」と「欠員の穴埋め枠」が重なります。年間で最も選択肢が広い時期になるのは、この2つが同時に来るからです。
理由③:年度末より競合が少なく、じっくり選べる
3〜4月も求人は多い時期です。ただ、この時期は応募する側も一気に増えます。
年度末で区切りがついて動き出す人、新年度に合わせて転職したい人が集中します。人気のある職場は、応募が重なります。
対して9〜11月は、求人は出ているのに、動いている人がまだ少ない。
さらに大きいのは、時間に余裕があることです。4月入職を目指すなら、9月に動き始めれば半年あります。見学に行って、面談を重ねて、それでも合わないと思えば断れます。
これが2月から動き始めると、「4月に間に合わせないと」という焦りが判断を曇らせます。私はここが一番怖いと思っています。
焦って決めた転職は、条件が良くても後悔します。
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※ 9月の時点では「情報収集だけ」でもOK。求人が出始めたら教えてもらえる状態を作るのが大事です。
逆に、避けたほうがいい時期はいつか
求人が少ないのは5〜7月と1〜2月です。
5〜7月は、4月入職者が入ったばかりで人員が埋まっています。この時期に出ている求人は、「4月に採ったけれど早期に辞めてしまった」という補充枠が中心です。悪いとは言いませんが、なぜ空いたのかは確認したほうがいいです。
1〜2月は、4月入職の枠がほぼ埋まっています。残っているのは、応募が集まらなかった求人です。理由があって埋まっていない可能性を考えるべきです。
ただし、これは「絶対に動くな」という話ではありません。求人の数が少ない時期は、1件あたりを慎重に見る必要があるということです。
9月・10月・11月にやることリスト
具体的に落とします。今日からできることだけ書きます。
9月にやること
- 紙に「絶対に譲れない条件」を3つだけ書く。4つ以上書いてはいけません。3つに絞れないうちは求人を見ないでください
- 転職エージェントに2社登録する。所要時間は合計10分ほどです。「今すぐではないが情報収集したい」と正直に伝えれば大丈夫です
- 就業規則を確認する。退職は何ヶ月前に申し出る必要があるか。賞与に支給日在籍の要件があるか。ここを知らないと逆算できません
10月にやること
- 提案された求人の年収を並べて、自分の市場価値を把握する
- 気になった職場は必ず見学に行く。求人票では分からないことのほうが多いです
11月にやること
- 応募と面接。内定が出ても即決しない。比較対象を残してから決めます
12月
- 賞与を受け取ってから、退職の意思を伝える
私が2年目で動けたのは、特別に勇気があったからではありません。「希望部署に早く行きたい」という条件を1つに絞っただけです。それだけで、見るべき求人が一気に減って、判断が速くなりました。
まとめ:時期は追い風にすぎない
9〜11月は、理学療法士にとって年間で最も求人が多い時期です。4月入職の計画枠と、冬季賞与後の欠員枠が重なるからです。
ただ、勘違いしてほしくないことがあります。
時期は追い風にすぎません。求人が多い時期に動いても、自分の優先順位が決まっていなければ、選択肢が増えただけで迷いも増えます。だから9月にやることの1番目を「条件を3つに絞る」にしました。
そして、もうひとつ正直な話をさせてください。
私は転職して環境が劇的に良くなりました。それでも、給料の上限が職場に握られているという構造だけは変わりませんでした。理学療法士は診療報酬の枠の中で働く仕事です。どれだけ頑張っても、青天井にはなりません。
転職は「今の環境」を変える手段です。でも「収入の天井」は動きません。
だから私は、転職と並行してブログを始めました。
初期費用は月1,000円台のサーバー代だけ。在庫を持つ必要もなく、夜勤明けでも1時間あれば作業できます。何より、リハビリで培った「相手の悩みを言語化して、解決策を示す力」がそのまま活きます。理学療法士とブログは、驚くほど相性がいいのです。
秋の求人シーズンで「今の環境」を変え、ブログで「将来の選択肢」を増やす。この2つを同時に進められる人が、5年後に一番自由になっています。
職場は変えられます。でも、収入の柱を増やせるのは自分だけです。
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あなたのキャリアが、少しでも軽くなりますように。
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